市民のみなさんへ

今回、市長と議長が一度に逮捕されたことが全国に報道され、心を痛めている市民のみなさんに対し、私の力が及ばず、このような結果になったことをお詫び申し上げます。

報道は実家から帰る車の中で、東京新聞の記者からの電話で知りました。記者も慌てていたのか、市長と副市長が県警から事情聴取を受けているということ、私は議長じゃないのと聞き返しました。

西貝塚環境センターのペットボトル処理に対する業務委託の入札で、市長と議長と業者が結託して不正を働き、私利を求めたという疑惑でした。「何だ、環境センターか、明石産業か」というのが、私の率直な感想でした。議長と業者と市長が結託して、共に税金で私腹を肥やすのです。

私はこの市政の、入札を巡る様々な問題と工事金額の理不尽さ、土地開発公社の多額な用地買収を巡る不透明な問題を一貫して指摘してきました。新図書館予定地の買収は公社方式です。上尾には公共の利益を犠牲にして、私腹を肥やす仕組みと人脈がある。それが私の確信です。

今回の環境センターの入札問題は氷山の一角だと思います

現市長は前市長の後継であり、この仕組みは前市長から受け継がれていることではないかと思います。そして、市長や議長だけでなく、私利のために彼らを支えてきた人々が市役所にも議会にもいます。議長は収賄容疑でも逮捕されています。不正を働き、税金で私腹を肥やす先頭に立っていたのは議長ということです。この議長を支える集団が「新政クラブ」という上尾自民党の最大会派です。彼らはいち早く議長を会派から除名しました。しかし、市議会で揚げた決議に議長の収賄容疑は書かれませんでした。私はこの決議に賛成できない旨を議会で述べました。恐らく次の利権をねらう人達がこれから暗躍すると思われます。

問題は人物ではなく、彼らが作った上尾市の仕組みにあります。その結果出てくる現象を私は「上尾方式」と呼んでみなさんにお知らせしてきました。税金で私腹を肥やす人々がいると、市が本来実施するはずの住民サービスにお金が回らないのです。そこには犠牲になる教育や福祉や何よりも市民生活があるのです。

副市長や副議長に徹底した原因究明を求めても難しいと思います

副は正がいないとき、正の代行をする人として指名された人です。つまり「仲間」です。逮捕された正に代わり職務を代理で執行します。彼らを中心とした「真相の究明」は次の「仲間」を作るだけです。これでは上尾市は変わりません。仕組みをそのままにして市長と議長を変えても、より巧妙に私腹を肥やす人が牛耳る市政が誕生してしまいます。市会議員でこの仕組みを維持するために、新政クラブが押す市長候補が出てくるでしょう。上尾市は自民党県議候補が2名出たように、前市長と前県議の争いがありました。利権争いです。真相を究明するより、隠ぺいされるのではないか。次の権力を目指す双方にとって、利権は捨てがたい魅力なのです。

市民は力を持つことが必要です。

市民は眼中にないのでしょうか。税金を払っているのは私たち市民です。市民はないがしろにされない、力を持つ必要があります。

私には入札を巡る談合情報が寄せられます。これは会報でもお知らせしています。しかし、匿名なので証拠にはなりません。市長や議長が、その与えられた権力を傘にして不正と私服をこやすために「こんなことをしている」という事実を知っている人、又は理不尽な思いをしてきた人、皆で協力して、不正を正して行きましょう。上尾市は市民がいつも監視しているから、不正は難しい。こんな市政をつくることはできないでしょうか。私は求めたいと思います。

野党と呼ばれる人達にも同じようなことが言えます

私が知る限り、与党上尾自民党だけでなく、野党と言われている人の中にも上尾方式に染まっている人がいます。「仕事が欲しければ金を持ってこい」と野党議員から言われたという話を聞いた時、「ああ、あの人ね。やはりね」と思ったものです。たとえ、業者が同じようにお金を持ってきても「断る勇気」がある人でなければ、この市政を変えることはできません。議長が前回就任したときの挨拶「市政をチェックする2元代表制の長として・・」私は議場で苦笑いをしていました。

 

市長と議長、市議会議員。誰がなっても不正を働かせない、市民の監視が必要です。

市長は不信任決議が議会の賛成多数で成立すれば、辞めさせることができます。この場合市長は議会を解散することもできます。

議長は議会で除名処分が可決されれば失職します。この場合逮捕だけでは対象となりませんが、議会の慣例を破ると対象になります。つまり、議長は議会を思うままにするために、議長を第一会派、副議長を第二会派という上尾市議会の慣例を破り、正副議長を新政クラブで独占しました。

議員たちがその気になれば、成立します。しかし市議会はどちらも対応しませんでした。「不正な入札で私利をむさぼる」ことに関係している人は市長と議長だけではないと思います。覚えのある人達は、自分の所に火の粉が飛ばないように画策されているでしょう。彼らの意図は2名は切っても、この上尾の仕組みは残し、次の権力を目指すということだと思います。これを許してはなりません。

議長とこの仕組みを支える圧倒的多数が占める現市議会に浄化能力はありません。
もし市政が変われるとしたら、それは市民の力以外にはないのです。
私も精一杯の努力をしていきます。共に頑張りましょう。子ども達と上尾市の将来のために。
そして、全国に誇れる市政をつくるために

上尾市議会議員  秋山かほる

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