市議会レポート30号

重症以上の救急患者、救急車が来ても
出発できない時間は平均21分
最長待ち時間1時間16分! これでは市民の命が危ない!

市民が安心して暮らすには医療体制が整っているかどうかは重要な問題です。

 私を支えてくださっていた大切な人が庭で倒れ、救急車を呼びました。しかし、搬送先が決まらず、1時間も留まったままと聞きました。いったい上尾市の救急体制はどうなっているか?これは市民の命にかかわる重要な問題です。そこで、一般質問で現状を問いました。

 昨年、上尾市に於いて重症以上の救急患者さんが、救急車が出発せずに留まった最長時間は、1時間16分でした。重症以上の患者さんが救急車に乗ってから待つ時間は平均21分だそうです。私は長すぎると思いますがどうでしょう。

 上尾市で救急受入病院は3院。その内の甦生病院が中央病院に買われ、昨年9月に11月で救急を打ち切ることを公表しました。上尾市はどんな対応をしたのか聞きました。

 知らせがあったときには、すでに予定は進んでいて遅い事態、ということでした。関心がなかったのか、連携が悪いのか。市の医療政策は、市民にとって命にかかわる重要なことです。だから病院を作ったり、診療所を整備する市もあるのです。情けない!と思う気持ちを抑え、まず関心を持ち対応するよう求めました。

上尾中央病院は、かつて市の病院でしたが売却された歴史があります

 上尾中央病院は自民党の選挙運動をすることでよく知られた病院です。理事長は市長選挙でも選対役員で中心的な役割をはたしています。高齢者福祉施設である「あけぼの」も買収したあと、地域高齢者福祉として100円で利用できるお風呂などを提供していました。市は近隣の無料で使用できる高齢者福祉施設「たちばな荘」を閉鎖し、あけぼの利用高齢者1人につき400円を補助金として支払ってきました。多額の市補助金を得ていたにもかかわらず、「補助金の減少傾向」を理由にこの福祉施設を閉鎖してしまいました。多くの存続を求める市民要望がありましたが、市はこれに対し、何の指導もできませんでした。

 「補助金の減少傾向」は市ではなく、国でした。国は財政の逼迫があり、お金のかかる高齢者福祉から子育て支援に舵をきったのです。以降、高齢者自身の負担も増え、子育て支援に補助金が手厚くなっています。中央病院はすぐに市内に保育所をつくりました。今あけぼの中にも保育所をつくっています。現在、市の老人ホーム「恵和園」も指定管理者として事業を展開しており、買収した甦生病院は、療養病院になると聞いていますが、これは主にお金持ちの高齢者が入る施設です。

 病院は赤字で大変という世の中に、頼もしいかぎりですが、最近救急患者の受入が減っているという情報も入っています。その結果。市外搬送が増え、時間がかかり、このままいくと、救急車が出払っていて急な事態に対応できなくなるのではと心配する声も届いています。「類は友を呼ぶ」という諺どおりだとすると、市民は不幸です。この市の仕組みがわかればわかるほど、私の心は重くなります。でも負けません!私には応援してくれるみなさんがいるのですから!

甦生病院が救急受入していた昨年の市内受入は
全体の62%でした。今は減り続けています。

▼上尾市はドクターヘリを要請したことがない?
埼玉県にはドクターヘリがあります。緊急の時に命を救います。近隣市は利用していますが、上尾市は利用したことがありません。住んでいる市によって、教育や福祉だけでなく、命にも違いがあるのかと思うと、市民は心して為政者を選ぶ必要がありますよ!

高齢者の通院や買い物の足を確保して!

 上尾市内の救急病院が駅周辺のみになりました。ところが中央病院の前まで、ぐるっとくんは行きません。ノンステップバスは、小型でも横幅があり、中央病院の周辺道路は通れない道があり、ユーターンする場所もないということでした。けんちゃんバスが運行していましたが、民間バスは赤字では走れません。

 ぐるっとくん並の補助をすれば走れるのに!でも、けんちゃんバスの社長は前市長を恐喝で訴え、裁判で前市長が負けて、上告している状況。後継の市長では無理かな。「自分の仲間にならない業者はいじめる」などという市政は御免こうむりたいといつも思っていますが…。

 しかし、事は市民生活にかかわる大切なことです。健康な人はバス停が遠くても大丈夫ですが、病気の人、高齢者で病院通いの人は大変です。ノンステップバスのぐるっとくんだけでなく、公共交通機関で対応を考える必要があるかどうか問いました。

 「必要がある」という答えでした。このようなことは、病院側でも配慮するべきだと思いますが、何とか実施してもらうように、働きかけていきます。まずは第一歩の答弁です。

市民の健康維持は市の仕事ですよ!
国民健康保険税の値上げだけでは問題は解決しません!

 がん、糖尿病、高血圧、高脂血など生活習慣が原因の病気による高額医療者が増えています。上尾市では、80万円以上の医療費が必要な事例は1837件。対象医療費は25億3500万円でした。30万円以上は6204件。対象医療費は28億4300万円。高額医療費は合計で54億円に迫ります。これらを減らし、市民の健康を守るために健診や指導制度がありますが、上尾市のがん検診実施率はおそまつそのもの!

 また、特定健康診査の受診率も落ち、特定保健指導の実施も必要者の1割程度です。特定健診、近隣市は無料、なぜ上尾市は有料なのか実施前に迫りましたが、やっと無料化になるようです。今年、国民健康保険税を値上げする答申が出されています。年収200万円以下の人は減税になりますが、それ以上の人は増税になるそうです、このまま高額医療者が増えると、市や市民の負担も重くなります。地域医療に力を入れ、病気が重くなるのを防いでいる自治体は、健康を維持する市民が多く、医療費負担も軽いのです。土木工事は借金をしても、大盤振る舞いでお金を使うのに!この分野に力を入れるべきと強く求めました。

保育所を予定通り建てても、入所希望者が増え
入れない人は増加しています!計画を見直して!

 前年同月に一般質問をして、1年に1園増やし待機児童は解消する。ということでしたが、保育所を計画通り1園増やしても、保育所に入ることを希望しているのに入れない人は、減っているどころか、増えていました。強く増園を迫り、1園以上を検討するということになりました! 私もがんばるけれど、待っている人も役所に働きかけて!!

 平方には建てたくないと市が言っていた、あけぼの内保育所建設は、中央病院が補助金を受けず自前の費用でつくるそうです。事業所内保育所には補助金がつき、中央病院が県に申請していたので、そうかなと思いましたが、あけぼの内保育所は募集をかけるということなので、違うようです。お金があれば自由にできるということですね。中央病院の保育所は2箇所目です。

私も要望していた国の補助事業「こんにちは赤ちゃん事業」が実施

 近隣市は皆実施している虐待防止にもつながる良い事業ですが、上尾は保育士や保健士ではなく、愛育班に家庭訪問を実施してもらうそうです。経過を聞くと区長会に実施団体を決めるように依頼したそうです。研修や会議を持つということですが、できたら他市のようにきちんと予算をたてて専門家をつけるように、会派として要望しました。区長さんは市の嘱託職員ですが、福祉は何でも区にまかせれば、予算は少なくて済みますが、市の責任で実施すべきことは市が取組むべきです。そのために必要な人材を確保し予算をつけるべきです。「こんなに住民サービスにお金を使わない市はない」という声も届いています。

上尾駅西口にあるレンタサイクルを廃止する条例が提案されました

 上尾市は自転車の街という市の将来像があります。今までも、そういう計画がありました。古くなり、修繕に予算がかかるからといって、すぐに廃止してしまうのは、市の計画からいってもおかしい。これは、会派の佐野議員さんが取り組み、アンケートなど実施し、別の形で残すように努力していただくことになりました。駅の改修にはJRに36億円も拠出し、市民サービスにはお金をかけない現市政。3人の会派ですが、多数で負けても、とにかく何とかしようと悪戦苦闘しています。

子宮頸がん予防ワクチンの接種について

「ワクチンを接種すれば、100%子宮頸がんにならない」という間違った認識があり、子ども達への集団接種の補助を求める人たちが多いので、お知らせします。

効果について

 子宮頸がんの原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)は15種類といわれていますが、厚生省認可の予防ワクチンはその内の2種類に対し60%程度の予防効果があり、日本人に多い二つの型の予防効果は10%程度。その他の型には効果はありません。ワクチンは2006年から製造され、歴史が浅く、全体としてどの程度予防効果があるか、わからないことが多いのです。ワクチン接種によりできた抗体は5年~6年4ヶ月位維持されるとあります。子どもに接種しても一生安全という保障はまったくありません。

安全性について

 ワクチンの効き目をより強く長もちするように、免疫増強剤が使われています。厚生労働省が認可したワクチンは、水酸化アルミニウムと油性アジュバンドの2種が添加「AS04」と呼ばれ抗体を維持する強力な威力があるということですが、一方で不妊症を引起す可能性と発がん性が問題視されはじめています。HPVに感染しても90%以上は自己免疫により体内から自然に消えてしまい、子宮頸がんまで進む人は200人~300人に1人という日本感染症学界、対ガン協会のデータもあり、ワクチン接種のリスクと効果がある期間を考えると、子ども達への集団接種はかなり問題です。市民に情報を提供し、必要な年齢になり、必要と判断した人に対しての補助にするべきです。

あきれた清水義憲議員の議場での発言!
上尾市政の仕組み?が垣間見えます!!

 とある議員さんのように、原稿を持たずに調子に乗って、あることないことを発言してしまい、事情に詳しく発言内容がおかしいと思った市民の方に、後からキチンとした形で質問されて、返答に困るのも…議会の壇上から市民に間違った情報を発信するのも困りものですが、間違いを起こした時は公の場で素直に訂正して謝罪する姿勢が正しい…(6月議会清水議員の議場での発言)

1.議会で原稿を持たず、発言するのは同じ会派の井上議員と私だけ。清水議員はこの発言の冒頭で井 上議員ではない旨発言しているので、これは私のこと。(会派代表者会議で、今は民主党会派の代表の 武藤政春議員は「私のことかと思った」と清水議員へ助け舟を出した。毎度のことながら、自民党会派との連携は大したものです)・・私は、彼が原稿を持たず質問するのを見たことがありません。

2、かつて「埼玉県動物の愛護及び管理に関する条例」の中に「知事は・・道路、公園、広場その他公 共の場所において、疾病にかかり、又は負傷した犬、ねこ等を収容した時は、治療その他必要な処置 を講ずるよう努めるものとする」という内容がありました。もうだいぶ昔ですが、私はこの条例を思 い出し、お金がなくても、子どもの「まだ生きている」という声に押され、道路でひかれた犬を病院 へ連れて行ったことがあります。だから、上尾で動物愛護の条例をつくるのなら、市民があってよかったと思うものをつくって欲しいと議場で発言しました。

3、後に「上尾・伊奈獣医師協会」から私の発言に対し質問が来ました。6月時点で市内19ある獣医中 9医院が加盟している団体です。(主な獣医院の前には田中守議員の看板が出ています)

4、質問の内容はそんな県条例はどこにあるのかという内容です。また私の発言により、第三者の勘違い から、不利益を被るという。獣医師協会が県条例の流れを知らないはずはなく、昔のことと言っている に今の条例とする私に対する嫌がらせと思った私は対応を保留。調査しながら出方を見ていました。

調べてみると

*上尾市動物と共生する社会を推進する議員連盟があり、年会費2千円の個人加盟。代表は自民党系会派新生クラブ代表の田中守議員。監事は民主党系会派・友愛クラブ代表武藤政春議員。

*そこに上尾・伊奈獣医師協会から2年間で70万円も寄付を受けている。(視察の昼食はうな重で豪華、などということは聞いていましたが、それらの費用が協会から出ているものだったとは知りませんでした)

*田中守代表が出した市条例案に対する、議員間の討議は一切なし。え~

 条例をつくるなら動物を飼っている市民、動物愛護運動をしている人たち、上尾・伊奈獣医師協会に入っていない獣医。皆さんにもどんな要望があるのか調査し、それに答えるものであって欲しいと思い発言もしました。公人として市民全体の利益を考えるのは当然と思っていましたが、上尾市では、そう思わない人が多いようです。法律に触れるわけではありませんが、お金を出してくれる団体に便宜を計ることが当然という風潮があることは理解していますが、ものには限度があります。清水議員には事実無根の誹謗中傷ということで議長を通し謝罪と訂正を求めました。議長に注意されたそうですが、彼から謝罪や訂正はありませんでした。まあ何というお粗末。私をうそつきにしたい人たちがいることは理解しています。

 でも、上尾駅改修の理不尽な事実。富士見小学校の教室36室分のワークスペースと多目的スペースを作ることによる工事費の増大、補助金を無視した建設時期。借金の増加による市民サービスの低下。これらはすべて事実ですよ!!

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