寒暖の差が激しい日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。私は2024年9月2日に最愛の夫を亡くしました。
最後は私の腕の中で死にたいと、いつも言っていたのに最期を看取る事もできず救急車も間に合いませんでした「自分より先に死んではいけない」という約束は守れましたが、一緒にやろうねと言っていた田畑を残し、さっさと先に逸ってしまいました。議会中ということもあり、地域のみなさんにはご心配おかけしました。よって新年のご挨拶も失礼いたしました。蛇年なのでいつまでも泣くのを止めて脱皮する覚悟で2025年に臨みます。私の腕には夫が亡くなるまでしていた時計があります。
本年も宜しくお願い申し上げます。
引き続きがんばりますのでよろしくお願いいたします。
多雨と干ばつ、これらの異常気象は日本だけではありません。世界で頻発しています。高温と低温の繰り返しは、大規模な火災と農地の干ばつを頻発させています。日本は、昨年米が不作のとき、アジアに買い付けに行きました。しかし、どの国も自国の農産物を保護し、お金で買い付けようとした人が逮捕されてしまいました。外務大臣が、交渉して釈放してもらいましたが、その後、インドも輸出を禁止しました。どこの国も自国の国民の食料を確保する方向で実戦しています。
私は、以前平方地域の安全な米を平方の小中学校に供給した経験があります。その時鴻巣市は市内で栽培したお米を全て学校給食で使うことを決めていました。上尾市とは何という違いでしょう!私はみなさんに市内で取れた農産物を食べ続けてほしいと望みますので、上尾市に政策を問いました。
日本の食料自給率は38%、しかし種や肥料の低さも考慮すると、38%どころか最悪10%を切るとの試算もあります。海外からの物流が停止したら、世界で最も餓死者が出るのが日本との試算もあります。国際情勢は、お金を出せばいつでも食料が輸入できる時代は終わりを告げています。
残された時間は多くない
今の農家は年金をもらいながら、先祖代々の農地があるので、やっとの思いで農業をしています。日本の農家の平均年齢は約70歳、あと10年で日本の農業・農村の多くが崩壊しかねない深刻な事態です。しかも農家は肥料などの生産コスト高による赤字に苦しみ、次々と農業をやめています。これでは子どもたちの代の命は守れません。私達に残された時間は多くないのです。
今こそ、食料自給率向上に向けた増産のための支援策を打ち出し、備蓄も増やし、輸入の小麦からコメのパンや麺に切り替え、輸入とうもろこしに替わる飼料米などの振興も求められるはずが、農水予算を減らすことしか頭にない財政当局は、①農業予算が多すぎる、②飼料米補助をやめよ、③備蓄米を減らせ、④食料自給率を重視せず輸入を重視せよという方針です。その結果、豊作になっても、コメの値段は下がりません。日本の商社は高く買ってくれる海外のセレブのお客様に日本の米を販売し利益をあげています。北米や香港などです。その結果昨年のお米の輸出は約1千億円にもなります政府もお米を重要輸出品目として輸出するお米には多額の補助金を出しています。パンと肉で暮らしてきた海外のセレブにとって日本食は健康食でユネスコ無形文化遺産になっています。これが実態です。議員になる前に私は「子どもは病気を食べている」の著者である真弓 定夫先生の講演を聴きました。その時「日本人がパンと肉で健康に暮らせるようになるには、2千年くらいかかる」といわれました。身長が10㎝伸びると細いものも含めると500mの血管が必要になります。しかし、心臓はすぐには肥大しません。だから急に走ると心臓に負担がかかり止まってしまいます。学校給食がパンからお米に変わっていった事には根拠があります。鴻巣市は市長が変わったとき学校給食の米を全て鴻巣産にして、こうのとり米として市民にも供給しました。将来を見据えた良い政策と思いました。この異常気象で天候不順の中、農業を潰してはいけないのです。