全国で学校にいかない
不登校の子どもが激増と報道されています
上尾市の実態を調べ対策を求めました
不登校の 子どもの数 |
2021年度 | 小学校 87人 | 中学校 257人 |
2022年度 | 小学校 126人 | 中学校 308人 | |
2023年度 | 小学校 123人 | 中学校 332人 |
いじめと 認識した数 |
2021年度 | 小学校 612件 | 中学校 140件 |
2022年度 | 小学校 715件 | 中学校 124件 | |
2023年度 | 小学校 826件 | 中学校 174件 |
不登校の子ども小学生は劇的に増えています。いじめも小学生のほうが多いです。この会報を書いている時、テレビでビルの屋上から飛び降りた子どもが、下にいた大人に当たりけがをしたと報道がありました。飛び降りた青年は死亡して、下にいた人がけがしたそうです。下にいた人がけがをしなければ報道もされなかったと思い、子どもの自殺を調べてみました。青少年の死亡の原因の1位が自殺でした。高校生まで含めたデータしか公表されていませんが、男の子13年ぶりの増加。女の子は3年連続増加とありました。不登校やいじめの増加と同じように自殺する子供も増加しているのです。以前PTAの役員をしている時、不登校やいじめが出るクラスの調査をしたことがあります。教師は一生懸命にやっていると思っていますが、その指導方法は、みんなと一緒にできない子をみんなの前で批判するのです。遅刻する子、宿題を忘れた子、給食を食べるのが遅い子、そんなことが日常になると周りの子どもたちも嫌な気分になっていきます。また、自分もあんな風にしたら大変だと思うようになり、学校が緊張の場所になります。
子どもには親が学校にいかない子を心配するあまり子供を追い詰めてしまっては、良い結果は生まれません。学校に行きたくない子には、いけない理由があるのです。自殺した子どもを思い谷川俊太郎さんが作った詩がテレビで紹介されていました。
「僕は死んだ、1人で死んだ」「お父さん将来えらくなってもお母さんを責めないでね」。
こどもが学校にいかないと親は困ります。仕事にいけません。しかし、子供には学校に行きたくない、又はいけない理由があるのです。子どもを追いつめてはいけません。そこで思い出しました。今の教育の成り立ちです。まず、財界がこんな人間を育てて欲しいという財界の教育要求を出します。政府はそれに沿って、中央教育審議会答申案を作ります。
いわゆる中教審というやつですよ。私達親は、財界の利益のために子どもを育てているわけではありません。
世の中に出て社会人として生活していける基礎知識を学ぶために学校があります。
小中学年の年齢で将来ある子どもの人生を決めてしまわないでください。悩んでいる子どもを追い詰めないでください。
義務教育は子どもが将来社会で生きていくために必要な基礎知識を学ぶところです。私の友人は、「今の子どもは勉強は塾でやるからよいのよ」と。では学校は何をするところなのでしょうか? それは人間社会で一番大切なことだと思います。それは、みんなで力を合わせることができること。力を合わせて物事を達成できる能力を身につけることコミュニケーション能力だと思います。また意見が違うひとたちとも、調整して集団を作り進んで行ける能力を身につけること。環境への配慮、小さい子への思いやりの心、植物採集などです。それがクラスという集団であり学年という集団。運動会や林間学校、クラス運営、委員会活動。数えたらきりがありません。教科書で学ぶことだけが学習ではありません。子どもには知識欲、想像力など様々な能力があります。大人たちよ!子どもたちを責めないでください。良いところを探してほめてください。すてきね。偉かったね。とほめてください。子どもはほめて育てるものです。
そして何かしてくれたら「ありがとう」と言ってください。「心がすこやかになる」それはとても大切なことなのです。