検証!今年度の予算、市の主な事業について

 来年度から子ども手当て満額支給を前提にした住民税の所得控除がなくなり税金があがります。満額支給は止めたのだから、満額支給を想定した税金の控除廃止も止めるべきです。せめて、市は税収が増えるのでよかったではなく、子育て世代に還元する政策を実施するべきです。

 1年で1ヶ所づつ保育所を建てると保育所に入れない人は減っていく、という答弁を元に、保育所建設を進めることを約束させ、進めてきました。しかし1年で1箇所建てても保育所に入りたい人は増え続けています。特に08年リーマンショックから、希望児童数が増えています。今、世界では欧州危機を発端に第二のリーマンショックが言われています。対策を急ぐ必要があります。

 国から支給される安心子ども基金による保育所の増設も来年からは難しい状況です。今年度中に建設を始めれば、完成が来年になっても、基金を受けることができることが決まっています。この制度を使って保育所を建てるように強く実施を迫りました。今、市の保有する土地は不動産会社や建設会社が買いつけ、大きな利益をあげています。市の土地は税金で買ったもので、民間事業者の利益のために買っているものではありません。この土地を保育所建設に役立てるべきだと強く主張しました。検討するという答弁でした。

 0歳から2歳までの保育所入所希望者が9割以上。しかし、家庭保育室の補助も少ないため、保護者の負担が多いのが実態です。補助を増やすように要望しました。また、下記の保護者への補助も同規模の自治体とくらべ、上尾市は少なすぎ!この増額も求めました。検討するという答弁でした。

 例えば 家庭保育室保護者負担軽減費補助金の上限
同規模の 所沢:6万円  越谷:5万5千円  草加:5万9920円 上尾:3万円
所得による階層分け 所沢:20段階 越谷:14段階 草加:20段階 上尾:3段階

 他市は所得を細かく分けて、低所得者への配分を厚くしています。上尾市にはその配慮がありません。

 上尾市は荒川左岸南部流域下水道地域に属します。同じ流域の地域と比べると、下水道普及率は、さいたま市89.8% 川口市89.5% 蕨市94.9% 鳩ヶ谷市82.9% 上尾市74.0%(09年度末)

なぜ進まないのだろうと思って調べると、水道と同じで上尾市は維持管理費が高い!

 07年から10年までの上尾市公共下水道中期経営計画では、維持管理費にかかわる汚水処理原価を類似市の平均以下にすると書かれています。また経費削減のために、上水道部局と下水道部局の統合がメリットが大きいとありますが、どうなっているのか。そして市街化調整区域では、市町村設置型合併浄化槽の整備が、経済的にも効率面からみても有利との結論に達した。とあります。今年にその検証されたものが出るはずなのに、出ない!

 問いましたが、計画だけで実施や検証はされていない!国が作れと言ったから作ったと言わんばかり! 上尾市らしいけれど、やらない計画など立てるな!!腹が立つ!

秋山かほる