24年度に実施される上尾市の事業を検証
秋山かほるの一般質問
消費税増税は必要ありません
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秋山かほると市民のネットワーク定例会のご案内
1年間、上尾市の子ども達を福島原発から出る人工放射線核種から守るために、活動を続けました。市は2800箇所の測定と136箇所の除染を実施しました。しかし、その除染の基準は、毎時0.23μシーベルトを上回ったときのみです。隣の桶川市は0.19μシーベルト。住んでいる街によって、子どもの健康を守る基準は違います。上尾市はあくまでも、国基準でやると言っていますが、国は福島県も含めた基準を作らざるを得ないのが実態です。そんなわけで、自治体独自の基準を認めている現在、上尾市の実情にあった独自の基準を設け、子ども達を守るべきと訴えましたが、だめでした。選挙が終ると聞く耳がなくなるようです。情けない実態です。
上尾市は放射線測定器の貸し出しを始めていますので、市民が被曝しないように測定するときの注意事項を書き込むように訴え、改善されました。左の表は文部科学省が出している計算式をもとに地面の放射線量を出したものです。広い面で地上1mという条件がありますが、測定器で測ったときのめあすにして下さい。芝生は線量が高いところが多いので注意が必要です。芝生をはがすと線量は下がります。
【放射線管理区域】
安全のために、法律で決まっている一般の人が立ち入りを禁止される区域を指します。
私がもし、小さな子どもを持っていたら給食をやめ弁当を持たせます!
「上尾は国基準」これが市の合言葉のように聞かれるようになりました。今スーパーや生協も「国基準」でなく「自主基準」で対応するところが増えています。特に一般食品の分野では、市は上限100ベクレルですが、マルエツは25、イオンは0を目指すとしています。ドイツの放射線防護委員会は大人の1日摂取上限を8ベクレル、子どもを4ベクレルとすべきと提言しています。
一番の問題は「検出せず」にどのくらいのセシウムが含まれる可能性があるかです。上尾市の検出下限値は20ベクレルなのでセシウム134と137は別に計測して足します。だから、最大38ベクレル入っていても「不検出」という表示になります。これはマルエツの自主基準より、格段に高い数字です。子どもの食べるものなので、検査器機を精度の良いものにするべきだと主張しましたが、聞く耳はありません!草加市は新基準に対応するために、上尾と同じ機種をやめて、新基準に対応できる測定器で計っています。それも4台です。
上尾駅改修の膨大な市民負担は、国が決めたことを無視して勝手に出費しておいて、未だに国が決めた「バリアフリー基本計画」も策定していません。放射線対策の、子どもを守れという取り組みも、近隣市を見ながら「うちだけやらないのは、まずい」という程度の取り組みが多い!そして学校トイレの改修費用には湯水のような出費!
この市は子どもの健康も教育も考えていないと言わざるを得ない!子どもが病気になって困るのは保護者です。学校給食法は、子ども達に食べることを強要していません。子ども達を守るために1年間、様々な努力をしてきました。
上尾市の放射線対策は今まで市民部でしたが、今年度から環境対策部が担当することになりました。今の市政が続く限り、食の安全を気になさる方は、学校給食を止めてお弁当を持たせることをお奨めします。
瓦礫を受け入れると国から補助金がもらえるそうですが、放射性物質を除去できる装置を付けなければ、多くの市民が被曝してしまいます。性能の良いフィルター装備の東京都墨田区焼却場は、フィルター付着粉じんが1㎏3万~7万ベクレルも検出され、1月時点で45㎏が移動もできずに地下倉庫に保管されています。国は燃すことに補助金を付けますが、後の対策は無し。瓦礫の焼却は「事故を起こした福島原発が近所に引っ越してくるようなものだ」と言われています。対策のないまま、市民を被曝させるような瓦礫のうけ入れは、するべきではありません。